内田洋行8057>は大幅高で4連騰、年初来高値を更新した。時価はバブル期の1990年以来、実に29年ぶりの高値圏に歩を進めている。教育ICT化に向けた取り組みが日本国内でも高まってきた。安倍政権では2023年度までに小中学校の生徒1人1台のパソコン端末を使用を可能とする環境整備を今回の経済対策で打ち出している。同社はコンピューター商社大手で、子会社でICTサービスを主力とウチダエスコ4699>が校務支援システムを提供しており、“親子”で同関連有力株として株価を動意させている。足もとも個人投資家を中心とした投資マネーの流入が継続している。
■日本水産 <1332> 661円 +22 円 (+3.4%) 本日終値
日本水産<1332>が続伸、25日移動平均線を再び上に抜けてきた。全般相場は来週15日の対中関税引き上げ期限を前に、主力輸出株は手掛けにくい状況にあり、内需ディフェンシブ系の銘柄が相対的に強さをみせている。市場では「同社株はPERが割安なほか、直近、大手証券が目標株価を引き上げるなどポジティブ材料もある。米中交渉がヤマ場を迎えるなか機関投資家の資金シフト対象として浮上している」(国内ネット証券ストラテジスト)という。
■テンポスHD <2751> 2,325円 +77 円 (+3.4%) 本日終値
テンポスホールディングス<2751>が大幅続伸、上げ足を加速させ気配値のまま5月27日以来6カ月半ぶりとなる2300円台に乗せた。同社は中古厨房機器の販売を手掛けるが、10日取引終了後に、20年4月期の最終利益予想を上方修正、従来予想の11億円から12億円に増額した。傘下のオフィス家具販売会社や情報サービス会社などの業績が好調で収益押し上げに寄与している。好調な業績を背景に、投資資金の流入を誘っている。
■Zホールディングス <4689> 387円 +11 円 (+2.9%) 本日終値
Zホールディングス<4689>が4日ぶりに反発。SMBC日興証券が10日付で、投資評価「1」を継続し、目標株価を440円から450円へ引き上げたことが好材料視されたようだ。同証券では、19年11月のZOZO<3092>連結子会社化の影響などを織り込み、20年3月期の営業利益予想を1453億円から1641億円へ、21年3月期を同1610億円から2031億円へ上方修正するなど、24年3月期までの業績予想を上方修正した。なお、目標株価には同社とZOZO、LINE<3938>とグループ化によるシナジー効果は織り込んでおらず、今後シナジーに期待できるシナリオが示され、その実効性が株式市場から認められれば株価上昇余地の拡大が見込まれるとしている。
■GAテクノ <3491> 4,030円 +110 円 (+2.8%) 本日終値
GA technologies<3491>が5日ぶりに反発。午前10時ごろ、子会社イタンジが、東京電力ホールディングス<9501>傘下の電力会社であるPinT(ピント)及び大崎電気工業<6644>と不動産賃貸サービスにおける業務提携を行うと発表しており、これが好材料視された。今回の3社提携により、イタンジが提供する「内見予約くん」「申込受付くん」を、PinTが提供する賃貸管理会社向け電力サービス「PinT with賃貸」、大崎電が提供するスマートロック「OPELO」と連携させ、賃貸管理会社にとって賃貸物件の入退居に伴う電力契約手続きや、鍵の管理をシステム上で一元管理することが可能になるという。これにより、退居後の電力契約の切り替え・鍵管理・新入居者募集までの一連の作業がシームレスに自動化され、生産性の向上に寄与するとしている。
■カプコン <9697> 2,797円 +76 円 (+2.8%) 本日終値
カプコン<9697>が4日続伸。この日、プレイステーション4、Xbox One及びパソコン向けゲーム「バイオハザード RE:3」を20年4月3日に発売することを決定したと発表しており、これが好材料視された。「バイオハザード」シリーズは、武器やアイテムを駆使し惨劇からの脱出を試みるサバイバルホラーゲームで、1996年の第1作発売以降、シリーズ累計販売本数9400万本(2019年12月4日時点)を超える同社の代表的なコンテンツ。今回発売日が決定した「RE:3」は、1999年に発売し累計販売本数350万本を記録した「バイオハザード3 ラストエスケープ」を、自社開発エンジン「RE ENGINE」を使用して最新の技術とアイデアでリメイクした作品で、加えて「東京ゲームショウ2019」で注目を集めた「BIOHAZARD RESISTANCE」をオンライン作品としてカップリングし、2つの異なるサバイバルホラーをより長く深く楽しめる作品としている。
■上村工業 <4966> 7,570円 +150 円 (+2.0%) 本日終値
上村工業<4966>が反発。10日の取引終了後、配当方針を変更すると発表しており、これが好材料視された。従来は連結配当性向25%程度を目標としていたが、20年3月期から連結総還元性向30%を目標とするという。
■メドピア <6095> 1,633円 +29 円 (+1.8%) 本日終値
メドピア<6095>が反発。この日の午前中、子会社Mediplatがスギ薬局(愛知県大府市)と共同展開している歩数記録アプリ「スギサポwalk」が、3月4日の正式リリースから約9カ月で累計ダウンロード数50万件を突破したと発表しており、これが好感された。「スギサポwalk」は、アプリを起動して歩くだけで、バーチャル・ウォーキングラリーを体験しながら、スギ薬局のスギポイントに交換して豪華景品をもらうこともできる「スギサポマイル」が貯まる歩数記録アプリ。両社は今後、バーチャル・ウォーキングラリーをゴールするとクーポンがもらえる「チャレンジラリー」や、チェックイン機能を活用したタイアップ企画を多数展開することで、「スギサポ」をO2Oのマーケティングプラットフォームへと発展させるとしている。
■いすゞ自動車 <7202> 1,305円 +17.5 円 (+1.4%) 本日終値
いすゞ自動車<7202>が3日ぶりに反発。大和証券が10日付で投資判断を「2」から「1」としたことが好材料視されているようだ。なお、目標株価は1600円で据え置いている。同証券では足もとで懸念されているタイの需要軟化リスクは、マツダ<7261>向けOEM(1万台超)の新規寄与で吸収可能と指摘。海外LCV(ピックアップトラック)刷新が来期業績の牽引役となるほか、国内CV(トラック)は運転者不足による車両大型化や人員確保の観点で買い替え期間が短縮してきたもようで底堅い展開が続いていることもあり、営業利益は20年3月期1530億円から21年3月期1650億円へ拡大すると予想している。
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December 11, 2019 at 01:12PM
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