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【動画あり】「命の水に救われた」 中村さんに感謝、参列者の声 - 西日本新聞

 ■アフガニスタン復興の支援活動を行う認定NPO法人「カレーズの会」(静岡市)理事長でアフガン出身の医師レシャード・カレッドさん(69) 1980年代、パキスタン・ペシャワルの難民キャンプで初めて会った。今年10月、アフガン政府から名誉市民権(市民証)を授与された時、先生は「やっと私はアフガニスタン人になれた。みんなと同じ仲間になれます」と声を弾ませていた。先生が活動するナンガルハル州を訪れたが、アフガン人が用水路の管理や保守に真剣に関わっている姿に感動した。お互いに励まし、相談し合う兄貴のような存在。アフガンのみんなも「希望をかなえてくれるおじさん」との意味を込め、「ムラドおじさん」と呼び尊敬していた。

 ■西南学院中の同級生で福岡市の日下部恭久さん(73) 哲君は生前、「憲法9条は遠く感じていたけど、アフガンに行って、日本が戦争をしない憲法を持っていることの大切さを知った」と話していた。武力で平和は来ないと教えてくれた人。哲君との出会いを生涯大切にしていきたい。

 ■ペシャワール会発足時からの会員で、神奈川県鎌倉市の絵本作家、長野ヒデ子さん(78) 中村さんの長男、健さんのあいさつに感動した。一緒に犠牲になったアフガンの人たちのことを言っていたのは「裏切られた人を裏切らない誠実さこそ人を引き付ける力がある」という中村さんの言葉そのもの。講演で「大変な国に行ったときには、助けるのでなく、そこで自分たちが失ったものを見つけなさい」と言っていて、それを健さんが受け継いでいる。

 ■福岡市の高宮中の戸田久太郎教頭(53) パキスタンの日本語学校に勤めていた20年前、9・11のテロが起きて緊急帰国した。何もできないので中村先生を訪ねて協力を申し出たら、「あなたのやるべきことをやりなさい」と言われ、日本語学校に戻った。パキスタンで教えたアフガンの難民の子たちは「アフガンに戻りたい」と言っていた。先生は彼らが戻れる場所をつくっていた。

 ■福岡県久留米市の建設コンサルタント会社「テクノ」の樋口孝さん(52) 現地の人たちだけでかんがい事業ができるよう、アフガンの技術者を測量や設計の研修で受け入れてきた。こんなにも献身的に生きてきた人はいない。

 ■中村さんがモデルにした取水堰(ぜき)、福岡県朝倉市の「山田堰」を管理する山田堰土地改良区前理事長の徳永哲也さん(72) アフガンでの次の10年、20年に向けた「緑の大地計画」が停滞しないよう、皆さんと手を携えたい。

 ■カンボジアの地雷撤去に取り組む一般財団法人「カンボジア地雷撤去キャンペーン」(福岡市)の大谷賢二理事長(68) 現地に赴き、活動することを貫いた先輩に「私も私の現場で、地雷被害がゼロになるまで頑張る」と誓った。

 ■福岡市の高松勝子さん(74) いてもたってもいられず、駆けつけた。平和のため、できることを続けていきたい。

 ■兵庫県明石市から訪れた辻優子さん(70) 「自分を愛するように隣人を愛する」人だった。感銘を受けて今日は「ありがとうございました」の一言だけを伝えたくて来た。

 ■福岡市の松村春希さん(19) 昨年、母から先生の話を聞いて関心を深め、大学入試の小論文で医師のかんがい事業などを書いた。大学で国連平和維持活動(PKO)を学び、国際平和協力という将来の夢を描いたのも先生のおかげ。現場主義に徹し、誰とでも平等に接する生き方は素晴らしくて、かっこいい。先生が築いた国際平和を私たちの世代がつないでいく。

 ■福岡市の酒匂いずみさん(58) 娘のあやか(31)が高校2年の時、中村さんの話を聞いて医師を目指すようになった。広く深い大きな心で意志を持って取り組む大切さを教えてくれた。娘は今、長崎大病院の医師で中村さんのことをずっと尊敬している。

 ■福岡県粕屋町の九州大2年、黒瀬佳祐さん(21) 僕も福岡高出身で、高校時代に「アフガンで食料を作っている先輩がいる」と習った。命を懸けて危険な場所にも行き、人のために尽くした。自分も人のために何かできるような人間になりたい。

 ■栃木県のアフガン人、メンザイ・サレ・モハマドさん(48) アフガン人に自分の力で生きていくすべを教えてくれた。大勢の人が先生の命の水に救われたし、先生を知らないアフガン人はいない。

 ■パキスタン人で同国営テレビ特派員のフマユン・ムガールさん(59) パキスタンでも英雄。参列したパキスタンやアフガン出身の友人に取材し、先生へのメッセージをまとめた。平和主義を引き継ぐ友人たちの思いを多くの人々に伝えていくのが私の使命。

 ■中学生の時から中村さんと同じ教会に通っていた福岡県筑紫野市の沼慎二さん(80)、和子さん(73)夫妻 素朴な雰囲気は中学の時と同じ。アフガンに緑の大地を見においでと言われていたけど、行けなかったのが悔しい。

 ■約50年前、当時の国立肥前療養所(佐賀県)で同僚だった福岡市の金長寿さん(73) まだまだ活躍する姿を見たかった。「てっちゃん、てっちゃん」と呼ばれ、人柄に引かれて仲間が集まっていた。

 ■福岡県広川町の自営業野田真治さん(63) 約30年前、幻聴の症状があり先生が働く病院を受診したところ「アルコール依存症かもしれんけん、酒やめり」と言ってくれた。今は久留米市断酒会の会長をしている。見つけてくれなかったら、死んどったかも。

 ■山口県下関市の東亜大の櫛田宏治学長 11月に講演に来てもらった。400人以上が集まり、会場に入りきれないほど。多くの質問があり、1時間半の予定から30分延びたが、先生は一つ一つの質問に本当に丁寧に答えてくれた。

 ■沖縄キリスト教学院大の沖縄キリスト教平和総合研究所所長の内間清晴さん(55) 9月の講演会で先生を招いた。「大切なのは生きること」という言葉に、琉球語で命こそ宝という意味の「命どぅ宝」に通じるものを感じた。

(参列者の声取材=郷達也、井崎圭、大坪拓也、本田彩子、斉藤幸奈、押川知美、黒田加那、阪口彩子)

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December 12, 2019 at 04:00AM
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