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ゴーン元会長出国に衝撃広がる 弁護人「寝耳に水」 - 日本経済新聞

記者の質問に答えるゴーン被告弁護団の弘中惇一郎弁護士(31日、東京都千代田区)

記者の質問に答えるゴーン被告弁護団の弘中惇一郎弁護士(31日、東京都千代田区)

「私はレバノンにいる」。金融商品取引法違反罪などで起訴され保釈中の日産自動車元会長、カルロス・ゴーン被告(65)が日本を無断で出国し、中東レバノンにいることが31日、明らかになった。「寝耳に水だ」「保釈に強く反対したのに」。想定外の事態に弁護団や検察幹部ら関係者の間で衝撃が広がった。

「とにかく、いろんな意味でびっくりしている」。元会長の弁護人を務める弘中惇一郎弁護士は午後3時前、東京都内の事務所前で困惑する表情を浮かべた。出国について連絡や相談は一切なかったとし、弁護団の関与について「全くありません」ときっぱり否定した。

淡々とした口調ながら「こちらも寝耳に水で、当惑している」と突然の事態への驚きを隠せない様子だった。元会長との連絡手段を問われ「ちょっと思いつかないですね」と首をひねる場面もあった。

弘中弁護士によると、元会長のパスポート3冊は弁護団が保管している。「パスポートを使わずにどうやって出国するのか、僕には分からない」と述べ、「(元会長は)いろんなことを放り出してきていますから『どうしてくれるのか』というのもある」とこぼした。

一方で、逮捕後の勾留の経緯や妻との面会制限などについて「ゴーンさんの目からすれば、とても納得できないことは多々あったと思う」とも語った。約40分に及ぶ取材の対応中も弁護団のメンバーから弘中弁護士の携帯電話に着信があり、慌ただしくやり取りしていた。

元会長と共謀したとして金融商品取引法違反罪で起訴された日産自動車元代表取締役、グレッグ・ケリー被告(63)の弁護人は「とんでもないことをしてくれた」と絶句。ケリー被告も元会長の出国について「知らなかった」と述べ、驚いた様子だったという。弁護人は「(正規ルートでの出国は)無理ではないか。こちらは粛々とやるしかないが、それにしても……」とため息をついた。

「保釈条件の変更は聞いていない。事実関係を確認中だ」。ゴーン元会長がレバノンに到着したとの海外メディアの報道が伝わった31日朝、検察幹部らは一様に驚きの表情を見せ、「報道以上の内容は把握していない」と口をそろえた。

海外の報道などによると、元会長はトルコを経由し、プライベートジェットでレバノンに入国したとされるが、詳細な経緯は不明のまま。ある検察幹部は「出国を手助けした人物がいる可能性もある」と推測。別の幹部は「こうした事態を防ぐべく、裁判所の保釈の判断に対して強く反対してきたのに……」と恨めしげに語った。

元会長は保釈の条件で海外渡航を禁止されていた。裁判所は今後、保釈を取り消し、検察側が拘置所への収容手続きを進めるとみられる。しかし、「(元会長)本人がレバノンにいては手出しができず、意味がない」(検察側)との声もある。

元会長の古巣、日産の広報担当者は「会社からのコメントはない」と述べた。日産はゴーン氏に続いた西川広人前社長も報酬問題で辞任。12月1日に内田誠社長兼最高経営責任者(CEO)らの新体制が発足したばかり。同社関係者は「もう新たな体制に移行しており、関係ない」と突き放すように語った。

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December 31, 2019 at 07:19PM
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