埼玉県が高度浄水処理を県営浄水場4カ所に導入する。10年前に1カ所ですでに導入済みだが、当時に比べて取水している川の水はずいぶんきれいになっているという。それなのに、なぜなのか。
埼玉県水道用水供給事業(県営水道)の浄水場は5カ所。県内の水道水需要の約8割をまかなう。
2000年代、県は利根川水系の江戸川から取水し、最も水の汚れがひどかった新三郷浄水場(三郷市)に高度浄水処理を採り入れることを決めた。10年の供用開始に合わせ、他の4カ所への導入検討も進めた。しかし、11年の東日本大震災で水道施設の耐震化が優先課題に。導入が先送りされた。
そうしている間に川の水質がよくなった。県の調査では、有機物による河川の水の汚れ度合いの指標となるBOD(生物化学的酸素要求量)は全県の年度平均で1998年度の1リットルあたり5・1ミリグラムから03年度は3・2ミリグラム、18年度は2・0ミリグラムと減少。アユが生息できるとされる3・0ミリグラム以下の河川の割合は、03年度以降の15年間で52%から88%に上がった。
大きな理由は生活排水による汚染が軽減したため。流域の下水道や合併浄化槽の普及が進んだのが大きいという。
ところが県営水道の水を家庭に配水するさいたま市水道局には猛暑の時期や大雨の後、「飲もうとしたらカビ臭い」「生臭い感じがする」などといった指摘が市民から寄せられるようになった。
大雨でもまれるなどした水中の藻からジェオスミンなどの臭い成分が溶出するとされるが、関係者は水質改善によって光合成が活発になった結果、藻が以前よりも繁殖した可能性を指摘。魚の産卵も以前より増えたことも異臭の原因とみられているという。
県営水道の担当者も「カビ臭は浄水場の現場でも認識している。川がきれいになったのに逆に臭いが発生しやすくなったと感じている」と話す。温暖化も要因の一つとみる職員もおり、夏でなくてもカビ臭が発生しているという。
カビ臭成分が一定基準を超える…
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February 09, 2020 at 08:30AM
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きれいになった川、逆に臭くなる 埼玉が高度浄水処理へ - 朝日新聞
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