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【現場から、】震災から9年、処理水の行方とその先の問題 - TBS News

5日

9時33分

3分13秒

【現場から、】震災から9年、処理水の行方とその先の問題

 福島第一原発の「現場から」。5日は溜まり続ける放射性物質を含んだ処理水の問題です。海への放出が有力視されていますが、その先にも深刻な問題が残されています。

 「タンク、タンク、タンクです。見渡す限り、タンクが並んでいます」(記者)

 「この中には、実際に処理水が入っています。敷地内にあるタンクの数は1000個にのぼります」(記者)

 1000個のタンクに溜められた処理水の総量はおよそ118万トン。しかも毎日、増え続けています。東京電力は、2022年夏ごろには敷地内でのタンクでの保管は限界になると試算しています。政府はこのトリチウムを含んだ処理水を海か大気に放出する案を示していますが、残された時間は2年余りしかありません。

 「処分方策が決まってからでも準備期間で海洋放出の場合でも2年ぐらい。大気放出ということになれば、もっと大きな準備期間が必要になる」(原子力規制委員会・更田豊志委員長)

 風評被害の不安もあります。2015年に避難指示が解除された福島県楢葉町では、サケ漁が再開され、稚魚の放流も始まりました。海から戻ってきたサケで人気商品もできました。

 「サケが海から帰ってくるのはこの川ですよね?」(記者)

 「そうです」

 「もう、あそこが海ですもんね」(記者)

 「福島第一原発のタンクにたまっている水を海洋放出するという話も出てきてるんですけど?」(記者)

 「風評被害も薄れてきているなかで、地道にみんな努力してきたんで、海洋放出ってのがくると確かに本音を言うと、出してほしくないってのはもちろんあります」(木戸川漁業協同組合・鈴木謙太郎 鮭ふ化場長)

 海洋放出がやむを得ないのならば、丁寧な説明が必要だと話します。さらにその先にも、もっと深刻な問題があります。

 「処理済み水よりも、もっと厳重な管理をしなければならないものがこれからもっと出てくる」(更田豊志委員長)

 それは、例えば「デブリ」と呼ばれる原子炉内に溶け落ちた核燃料です。1号機から3号機の原子炉内には、880トンに及ぶ大量のデブリがあると言われています。

 「いまタンク群が建っている所というのは、極めて適地というか非常に使いたい(場所)。そこがタンクでふさがっているわけなので」(更田豊志委員長)

 デブリは、タンクの水とは比較にならないほど高い濃度で汚染されています。受け入れてくれる自治体は簡単には見つかりません。そうなれば、福島第一原発の敷地内で長期間、保管するしかないのです。スペースは限られ、時間もあまりありません。

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March 05, 2020 at 11:10AM
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