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「信濃川やすらぎ堤」をマネジメント、スノーピーク|新・公民連携最前線|PPPまちづくり - DIGITALIST

水辺活用の可能性を追究する官民協働プロジェクト「ミズベリング」のフォーラムで、関係省庁や関連企業が多数のピッチ(短い講演)を行った。フォーラムは2020年2月20日、東京都内で開催された。この記事では、多数のセッションの中から、アウトドア、キャンプ用品大手のスノーピーク(本社・新潟県三条市)による「信濃川やすらぎ堤」(新潟市)の取り組みについての発表を紹介する。

スノーピークやすらぎ堤事務局の荒巻翔太氏(写真:加藤 康)

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八千代橋から萬代橋までの信濃川両岸が事業領域。主に新潟駅側に飲食店やマルシェが建ち並ぶ(資料:新潟市)

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 登壇したスノーピークやすらぎ堤事務局の荒巻翔太氏は、「野遊び」の楽しさを広めることが会社の使命だと話した。「自然と人、人と人をつなぐと笑顔が生まれる。入社以来のキャンプ活動などで、それを実感している」(荒巻氏)。

 スノーピークは、2017年5月に新潟市と協定を締結。地元企業・団体ら有志による「ミズベリングやすらぎ堤研究会」と連携しながら市内の「信濃川やすらぎ堤」のマネジメントを担っている。試行期間も含めると2016年度から取り組みを続けてきた(*)。荒巻氏は2019年4月に着任。「現地を見るまでは、水害から人々を守る堤防は、川と街を隔てる存在だと思い込んでいた。しかし、やすらぎ堤に立ってみると、川辺の桜が見えて街もすぐそばにあり、むしろ堤防が川と街を近づけているように感じた」という。

* 新潟市から2020年度~22年度の「信濃川やすらぎ堤 施設使用者」選定されており、飲食店や売店等の営業活動の全体マネジメントを行う事業者として活動継続が決まっている。

 荒巻氏が着任した2019年春、スノーピークは市職員ら関係者と共に、キャンプの事業化に向けた1泊のモニタリングキャンプを実施した。また、やすらぎ堤への出店者などが集まる会議も、現地にテントを立てて行うことにした。会議の名称も「水辺Enjoy! MTG」と親しみやすいものに変更している。

テントで行うことで、出店者会議「水辺Enjoy! MTG」は会議の最中も笑顔が増えたという(荒巻氏の当日の投影資料より)

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 同会議では「もっとスノーピークらしいイベントを実施してほしい」との声が多く聞かれたという。荒巻氏も「当社はやすらぎ堤に参画して、主に空間づくりを進めてきた。中身(イベント、コンテンツなど)の方はまだこれから」との認識を持っていた。

 そこで、スノーピークが既に各地で展開しているイベントやサービスを、やすらぎ堤にも取り入れることでコンテンツの充実を図った。例えば、同社店舗でたき火を囲む「URBAN TAKIBI TALK(アーバンタキビトーク)」、屋外や公園にテントを設置して会議ができるようにする企業向けサービスの「CAMPING OFFICE(キャンピングオフィス)」、スノーピーク直営のキャンプ場で道具を持たずに1泊2日のキャンプ体験ができるサービス「手ぶらキャンプ」などだ。これらをやすらぎ堤でも行った。

2019年に行われたやすらぎ堤でのイベント例。これまで以上に充実させた(荒巻氏の当日の投影資料より)

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 こうしたスノーピークの活動が呼び水のようになり、「地元の皆さんからもイベント開催の申し込みが舞い込むようになった」(荒巻氏)。学生の就職活動イベントや水上チャペルでの結婚式、水上ステージでのコンサートなどが行われた。荒巻氏は「行動していれば、ついてきてくれる人がいる。われわれが想像もしなかったイベントが数々開かれ、気づけば(やすらぎ堤は)笑顔とにぎわいのあふれる憩いの場所になった」と手ごたえを語った。

 なお、信濃川やすらぎ堤かわまちづくりの取り組みは、2019年度の国土交通省「かわまち大賞」を受賞している(受賞者はミズベリングやすらぎ堤研究会:関連記事)。

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April 09, 2020 at 10:40AM
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