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川に飛び込んで自ら命を絶ったご主人に会うため、橋の上で約1週間待ち続けた犬。健気な姿に胸打たれる(FINDERS) - Yahoo!ニュース

人類と犬は良きパートナーとしていつの時代も絆を深めてきた。その関係は1万5000年前から続いていると言われている。 中国のショートムービープラットフォーム「Pear Video」に公開された、中国・湖北省武漢にある長江大橋の上で佇む犬の姿が話題となっている。

橋の上で寂しそうに佇む犬

『Chutian Metropolis Newspaper』によると、この写真を撮影した地元住人のシューさんはこの犬を保護しようと、6月5日に自宅へ連れ帰ったという。しかし、犬は家に連れて帰るとすぐに姿をくらましてしまった。 これを知った武漢市小動物保護協会のドゥ・ファン理事長は、地元ボランティアと協力してこの犬の捜索を開始。しかし捜索の最中、衝撃的な事実が浮かび上がってきた。

犬が待っていたのは「身投げした飼い主」

この犬の動向を詳しく探るためドゥ・ファンさんたちは、地元警察に依頼し、長江大橋の監視カメラを確認した。すると、この犬の飼い主と見られる男性が5月30日に橋から身を投げて命を絶つ様子が収められていた。しかも、その一部始終をこの犬は目撃していたのだ。 それから1週間近く、犬はこの場所で帰るはずの無い飼い主を待ち続けていた。『Daily Mail』によると、6月9日時点ではこの犬の行方はわかっておらず、「新たな飼い主が見つかることを祈っています」とドゥ・ファンさんはコメント。「あんなに忠実な犬が路上をさまよっていることを思うと私たちはとても悲しいです」と続けた。 飼い主の帰りを待ち続けるその健気な姿はまさしく忠犬と言えるだろう。

ハチ公と並ぶ世界の忠犬

日本で忠犬と言えば、渋谷の駅前で10年間飼い主の上野英三郎を待ち続けたハチ公があまりに有名だが、世界には他にも多くの忠犬が存在する。 19世紀、スコットランドの首都エディンバラのグレイフライアーズには「グレイフライアーズ・ボビー」という犬が実在した。ボビーは市警だったジョン・グレイさんに2年間飼われ、1858年にジョンさんが死去してから14年間、毎日彼のお墓の横に座り続けたという。 ボビーは死後、飼い主だったジョンさんのお墓のほど近い場所に埋められ、付近のパブの前にはボビーの銅像も建てられている。また、1961年にはウォルト・ディズニー・プロダクションズによって映画化。『Greyfriars Bobby: The True Story of a Dog』として全米で公開された。 いつの時代も変わらぬ犬と人間の関係。この先も末永く続いていくことだろう。

赤井大祐

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June 18, 2020 at 04:01PM
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