
福島第一原子力発電所にたまり続けるトリチウムなどの放射性物質を含む水の処分について国の検討が進んでいますが、海に放出することになった場合、潮の流れなどで岸に沿ってトリチウムなどが細長く広がることがわかりました。
事故を起こした福島第一原発ではトリチウムなどを含む水がタンクにたまり続けていて、国は処分方法について現在、検討を進めています。
これについて東京電力は、海に放出することになった場合、海水1リットルあたりの濃度が1ベクレルを超えるエリアを年間の放出量ごとに予測しました。
それによりますと、年間100兆ベクレルを放出すると、原発から沖合2キロ、南北30キロの細長い範囲におよぶということです。
また年間22兆ベクレルを放出する場合は、沖合700メートル南北3キロの範囲になるとしています。放出量にかかわらず、風や潮の流れの影響で、岸に沿って細長く広がるということです。
「ベクレル」は、放射性物質の量を表す単位で、現在、タンクにためられている119万トンの水に含まれるトリチウムは860兆ベクレルあります。
この予測は、6日から福島県などで始まる地元関係者の意見を聞く会合で示される見通しです。
ただ東京電力は大気に放出する場合ついては一般的なモデルが無いとして拡散の予測を出していません。
トリチウムなどを含む水の処分を巡っては、国の小委員会が、ことし2月、海や大気中に放出するのが現実的との報告書をまとめていますが、漁業者など地元関係者を中心に反対の声があがっています。
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April 06, 2020 at 04:10AM
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トリチウム含む水 海洋放出した場合の広がりを予測 東京電力 - NHK NEWS WEB
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