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外来種、川に放さないで 生態系保全でコイなど駆除進む 奄美大島(南海日日新聞) - Yahoo!ニュース

 奄美大島自然保護協議会(鹿児島県奄美大島5市町村で構成)は、同島の河川に生息するコイなど外来種の駆除事業に関する2019年度の報告書をまとめた。島内3河川でコイ22匹が捕獲され、そのうち住用川(奄美市住用町)の10匹は全て体長50センチ以上の大型の個体で、甲殻類や貝類の捕食が確認された。報告書では在来種への影響が懸念されるとして、集中的な駆除の継続と、外来種を移入しないように地域住民への周知を求めている。

 コイは川や池、湖などに生息する大型の淡水魚。国内では琵琶湖など一部を除き大半が外来種。水質浄化などを目的に、かつて全国で盛んに放流が行われた。雑食で生態系に影響を及ぼす恐れがあり、国際自然保護連合(IUCN)の「世界の侵略的外来種ワースト100」に入っている。

 奄美大島では1995年、住用川の上流にある大和村の親水施設でコイとフナ計1500匹が放流された。その後、駆除が行われたが、下流に流れた個体が定着した。島内の河川では養殖場から逃げ出したスッポンや、ティラピアなどの外来種も定着しており、生態系への影響が懸念されている。

 駆除事業は、同島だけに生息するリュウキュウアユなど希少な水生生物の保護を目的に、同協議会が2016年度から進めている。奄美海洋生物研究会(興克樹会長)が受託し、19年度は3市町村の河川で分布調査と駆除を実施した。

 コイは住用川下流のほか、大美川(龍郷町)で4匹、宇検村総合運動公園内の水路で8匹が捕まった。住用川を含む5河川でスッポン12匹、アカミミガメ1匹、ナイルティラピア21匹、グリーンソードテール204匹を捕獲した。

 興会長は「奄美大島では市街地の河川など身近な所にも希少種が生息している。外来生物について知ってもらうことが大事。淡水ガメや熱帯魚などを誤って放したり、逃がしたりしないでほしい」と呼び掛けた。

奄美の南海日日新聞

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