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千曲川の狭窄部掘削へ 中野・立ケ花と飯山・戸狩 洪水時に流れやすく - 信濃毎日新聞

 千曲川の川幅が急に狭くなる中野市立ケ花と飯山市戸狩地区にある2カ所の「狭窄(きょうさく)部」について、国が河床を掘削し、洪水時に水を流れやすくする対策を行うことが24日、分かった。国と県、千曲川(信濃川)流域の自治体が検討している5カ年の「緊急治水対策プロジェクト」に盛り込む。流下能力を上げる目的でこの2カ所を掘削するのは初めて。

 立ケ花の狭窄部(立ケ花橋付近―古牧橋付近)は、昨年10月の台風19号で甚大な被害をもたらした長野市穂保の堤防決壊地点の5キロほど下流から始まる。千曲川の川幅は、穂保付近で約1050メートルあるが、立ケ花橋付近では約260メートルに狭まる。専門家には、大量の水が立ケ花でせき止められる形になり、上流の穂保での越水、決壊の要因になった―との見方がある。

 台風19号で立ケ花の水位観測所の水位は、1983(昭和58)年9月に記録した過去最高の11・13メートルを更新し、12・46メートルに達していた。

 ただ、河道掘削により、大雨時に下流の水量が増す可能性がある。このため、同時に下流での氾濫防止対策として、洪水時に一時的に水をためる遊水地を長野、新潟両県内に複数箇所を新設する。遊水地の候補地の一つに、中野市内の1カ所が挙がっている。

 飯山市の戸狩狭窄部(大関橋付近―湯滝橋付近)でも川幅は大関橋の上流側で約950メートルあるが、湯滝橋付近では約150メートルしかない。川幅が狭い区間は新潟県境付近まで続く。83年の洪水では狭窄部の上流で計画した水位を上回り、戸狩地区で決壊して大きな被害をもたらした。

 県は長年、狭窄部の流下能力を上げるよう国に要望してきたが、河川整備は下流から進めるのが通例。国は現在、信濃川が新潟市街地で氾濫しないよう手前で迂回(うかい)させて日本海に流す「大河津(おおこうづ)分水路」(新潟県燕市、長岡市)の河口を広げる改修を進めている。この改修は2032年度までかかる予定だ。

 だが、台風が長野県内で甚大な災害をもたらしたことから、国土交通省などは立ケ花と戸狩での河床の掘削が急務と必要と判断したとみられる。川幅を広げるには新たに用地の確保が必要となり、難しい面がある。一般的に河川にたまった土砂を取り除くのがしゅんせつで、今回の河道掘削でより流下能力を高める。

(1月25日)

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