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乾燥地帯でも水ができる! 日光と空気から飲料水を作るスマート・ソーラーパネル - ギズモード・ジャパン

世界初のハイドロパネルです。

アメリカのスタートアップ企業ZERO MASS Water社が、日光と空気からミネラル飲料水を作るスマート・ソーラーパネル「SOURCE Hydropanels」を作りました。

これは太陽光発電により水蒸気から結露を作り、それをオゾン処理して1日平均4〜10Lの水を生成するというもの。アプリで貯水量やフィルターの交換時期、そして異常も管理/通知してくれます。

Video: Zero Mass Water/YouTube

1日平均4〜10Lを生成

公式サイトいわく、パネルが持つ高度なウォーター・キャプチャー・テクノロジーにより、晴天時には1日平均4L〜最大10Lを生成するとあります。単純計算ですが、これは500mlボトル8~20本分に相当する飲料水を生成することになります。

またパネル内には30L分の貯水タンクもあり、オプションで水のディスペンサーを屋内に引くことができます。

乾燥地帯でも水ができる

水の生成は設置場所の湿度や天候にも左右されますが、ZERO MASS Water本社があるアリゾナ州テンペといった乾いた土地でも充分な生成が可能なのだそうです。また水はたとえ汚染された大気からでもフィルターを通して純粋な水分子のみを集め、USEPA(アメリカ合衆国環境保護庁)基準に準拠した安全性があります。

すでに世界中139の地域に設置

地球が湛える水は有限ではあるものの、大気がある限りこのパネルが飲料水を供給してくれます。ただし外気温が氷点下になると休止モードに入ってしまうため、寒冷地でも氷点下にならない天候の下に設置しなければいけないようです。

とはいえZERO MASS Waterはすでに、オーストラリアの先住民地域やアフリカの学校、ドバイの砂漠、ケンタッキー州の貧困層が住むコミュニティーなど、35カ国以上139の地域に設置され、水に困った人たちを手助けしています。

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Image: ZERO MASS Water

水がないために作物が育たなかったり、衛生面の問題で治る病気も治らなかったりと、水不足は生存や暮らしに関わる深刻な問題です。それが少しでも、このパネルで改善されれば良いですよね。

「SOURCE Hydropanels」は今夏に送料、設置費、税金込みで5,500ドル(約60万円)より販売開始されます。このイノベーションで世界が少しでも変わるのか?もっと普及するまでは、しばらく長い目で見る必要がありそうですけどね。

Source: ZERO MASS Water via Fresh Gadgets, YouTube

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January 20, 2020 at 08:00AM
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