岐阜県飛騨市神岡町堀之内の飛騨生コンクリート神岡工場から、灯油約２２００リットルが河川や土壌へ流出していたことが１日、関係者への取材で分かった。隣接する山田川では油膜が確認され、市消防本部と県古川土木事務所は川面に油吸着材を設置。３月１日には川釣りの解禁を控えており、漁業関係者が河川環境への影響を危惧している。
同社によると、流出した灯油は暖房用で、保管タンクから漏れたとみられる。１月８日に給油し、従業員が２３日にタンクを確認した際は異常なかったが、３１日に灯油がほとんど残っていないことに気付き、市消防本部に連絡した。
敷地内の水路や沈殿槽にたまっていた約１４００リットルは回収されたが、約２２００リットルは河川や土壌に流出したとみられる。同社は３日までに原因を調べ、県に報告する。同事務所施設管理課の担当者は「（河川の油膜量から）灯油の大部分は土壌に染み込んだとみられる」と説明した。
山田川は約４キロ下流で高原川に合流する。川釣り解禁を控え、高原川漁業協同組合の徳田幸憲参事は「灯油は砂利などに細かく入り込み、長期間残ってしまう。魚に異臭がついた可能性も高い。解禁までに各流域で影響を調べる」と話している。
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February 02, 2020 at 06:05AM
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灯油２２００リットル流出 飛騨市、山田川に油膜 - 岐阜新聞
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